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事業内容
フィッシュミールとは?
フィッシュミールとは、魚を加熱して絞り、さらにそれを乾燥させて砕き、粉状にしたもののことで、魚粉や魚粕とも言われます。
古くから肥料として使われてきましたが、近年ではタンパク質をはじめとする栄養価の高さから、配合飼料の原料として、魚の養殖や畜産の現場で活用されています。 食卓に上る魚や家畜のえさとなることで、フィッシュミールは日本の食を陰で支えているのです。
流通に乗らない水産資源も有効活用
海の幸をほぼ100%リサイクルできるのがフィッシュミール事業の特徴です。当社では地元・八戸港をはじめ、青森県・岩手県北部の漁港で水揚げされた新鮮な原料を使ってフィッシュミールを製造。
製造過程で固形分と分離した魚の油分は、魚油として出荷しています。 市場で生鮮品に不向きだったサバ・イワシ・サンマや加工残渣など、一般的な流通に乗らない魚も大切な水産資源として有効活用することで、循環型社会に貢献しています。
八戸地域の伝統産業
歴史的な背景を考えると、フィッシュミール製造は、300年以上の歴史を持つ地域の伝統的な産業と言えます。
当社が立地する青森県八戸市は太平洋に面し、海の恵みを受けて栄えてきた街です。江戸時代にはイワシなどを砕いた肥料である「〆粕」が、地域の特産品として全国各地に運ばれていました。
フィッシュミールができるまで
原料受け入れ
八戸港などに水揚げされ、市場で生鮮品に不向きだったサバ・サンマ・イワシなどの魚や、水産加工残滓(アラ)がフィッシュミールの原料です。 原料の鮮度が品質に大きく関わるため、購入した魚はその日のうちに加工します。
蒸煮(じょうしゃ)
原料を大きな蒸気釜(インダイレクト・クッカー)に入れて加熱し、熱による殺菌を行いながら、魚のタンパク質分の変質(凝固)を起こして加工しやすくします。 当社のプラントでは、1時間の運転で20トンの原料を蒸煮できる能力を備えています。
圧搾・脱水
プレス機(ツインスクリュープレス)で圧搾・脱水をすることにより、固形分と液体分に分離します。 固形分は魚粉となりますが、分離と同時に水分値、油分値を下げ、アミノ酸の濃縮を行っております。 また、油分値が下がることにより、酸化に強く、長期保存や輸送に適した魚粉となります。
遠心分離(魚油製造)
液体(煮汁)を3層に分かれた高性能の遠心分離機にかけ、魚油を抽出。専用タンクで保管し、品質検査を経て出荷されます。さらに出荷先の魚油精製工場で精製されて、養殖飼料の原料などに使われます。
濃 縮
油分と分けられた残液(ステックウォーター)を濃縮機(ウェストガスエバポレーター)で一定濃度に煮詰め、濃縮液であるフィッシュソリュブルを作ります。当社では、水溶性タンパク質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれるフィッシュソリュブルを添加することで、栄養価の高い魚粉を製造しています。
乾 燥
圧搾されて固まった固形分にフィッシュソリュブルを再添加し、乾燥機(スチームロタディスクドライヤー)で乾燥させます。 フィッシュミールにフィッシュソリュブルを戻すことで、タンパク質含量やアミノ酸バランスを向上させることができます。
粉 砕
最終製品の品質を決める重要なステップです。磁選機(マグネットセパレーター)で異物を取り除き、ふるい機(ロータリーシフター)で精度の高いふるい分けを行った後、粉砕機で細かく砕いて粉末化します。栄養吸収の良い飼料となるよう粒度管理を徹底しています。
検査・包装・出荷
製品は自社検査室(ラボ)で検査・分析を行い全自動パッキングラインにて包装され、商社を通じて出荷。魚の養殖などに使われます。 当社の製品はアミノ酸バランス、ペプシン消化率等に優れ、品質の高さが求められるエビやウナギ等の養殖現場でも好評です。国内はもちろん台湾でもご愛顧をいただいています。